賃金分析とは、どのようなものですか?
質問
賃金分析とは、どのようなものですか?
回答
会社から社員に支払われる賃金には、一定のルールに従って支給されていなければなりません。当然、賃金は、社員にとって大きな意味を持ち、モチベーションを左右するものですから、ルールを定めないで自由に支給していると「上司である自分の方が部下よりも賃金が低い」とか「あの人と同じ責任、役割なのに賃金が全然違う」などと不満を抱かせることにつながってしまいます。
賃金分析とは、社員の現状の賃金をグラフ等にプロットし、分かりやすく見せながら、賃金がちゃんとルールにしたがって支払われているか、あるいは業界や世間一般と比較してどうなのか?といったことを分析して、もし問題が発見されたら、適正な賃金制度に修正していきます。
この賃金分析は、賃金コンサルティングの最初に行い、その後のコンサルティングにつながっていくものになりますので、コンサルの入り口となります。
数名の会社であれば、会社は全員の賃金をしっかりと把握し、また社員同士のバランスを考えながら給与額を決めていくことができますが、人数が多くなっていくにつれ、また中途社員の採用等により、社員の賃金バランスが崩れはじめ、気がつけば公正、公平間を欠く賃金制度となっていることが良く見られます。一般的には、社員の賃金を年齢、勤続年数、役職、等級、部署、地域等ごとに分けて賃金を分析していきます。また、標準的な生活に要する費用を算定している「標準生計費」や同じ業界の賃金と比較することにより、世間や同業界と比較していくこともできます。
なお、賃金分析は『賃金士』を使って、簡単に分析することができますので、是非お試しいただければと思います。
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