経営者と社員がいがみ合っている会社があります。経営者の話を聞くとそれはそれでは正しい気がしますが、社員の話を聞いても正しい気がします。どっちが正しいのでしょうか?
質問
経営者と社員がいがみ合っている会社があります。経営者の話を聞くとそれはそれでは正しい気がしますが、社員の話を聞いても正しい気がします。どっちが正しいのでしょうか?
回答
ほとんど、毎日のように、経営者と社員さんの間に入って話を聞いていますが、どちらかが正しくして、どちらかが間違っているということはありません。どちらもそれぞれの立場では正しいことを言っていることがほとんどです。だからこそ、経営者と社員の間に入る第三者がいないと、この問題は解決できません。
このような問題が起きるのは、経営者と社員の持っている情報量の違うことが原因です。この情報量をできるだけそろえてあげることが大切です。情報を持っているのは経営者ですから、経営者から社員へ情報が流れるように場を作るように心がけています。具体的には、経営計画と会社のお金の流れを共有することです。
経営計画は経営者が実現したいと思っている世界観をカタチにすることが必要です。経営者が自分が目指している世界観が分かっているので、その実現に向けて夢中になれます。しかし、社員にその世界観を伝えない限り、社員は何のために仕事をするのか?わかりません。社員を巻き込みたいのならば、目指そうとしている世界観をカタチにして伝える必要があります。もちろん、社員と一緒に目指すべき世界観をカタチにすることもよいと思います。
いずれにしても、何のために会社を経営しているのかを共有する必要があります。次に、社員に現状を理解してもらうことが必要です。現状とはお金の流れです。
経営者の中には、お金の流れを明らかにしたがらない方が多いでが、お金の流れを伝えない限り、社員が危機感を持つことはありません。すべてを明らかにする必要はありませんが、自分の給与をもらうためには、売上をいくら必要なのか?会社が存続するためにいくらの利益が必要なのか?といったことが分かるように伝える必要があります。
人は、目標と現実のギャップを認識するとそのギャップを埋めようとするものです。このように社員に判断材料となる情報を与えることで、社員に経営者の気持ちを分かってもらえるようになります。
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