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質問

就業規則を作ることで、社員のモティベーションを上げることは可能なのでしょうか?

回答

私たちは、従来の就業規則で社員のモティベーションを上げることはできないと考えています。なぜならば、従来の就業規則に書かれていることは、社員の権利にすぎず、不満を解決することにしかならないからです。アメリカの臨床心理学者のハースバーグが「二要因理論」で提唱している通り、職場における「不満足要因」と「満足要因」には因果関係がありません。

就業規則が整備されて、社員の権利が明確になり、長時間労働や休日労働がなくなったり、有給休暇が取れるようになることで、不満がなくなっても、モティベーションの源となる満足感が高くなることはありません。モティベーションを上げるためには、不満を取る除くのではなく、達成感や責任感や承認が必要なのです。

そのため、就業規則でできることは、「社員を信じて、自主性にまかせます」というメッセージを送ることだと思います。そのため、我々が作る就業規則(ES就業規則)は、社員の権利義務については最低限に抑え、いかに社員の皆さんが自由に楽しく働けるのか?ということを考えて作ります。

例えば、「リフレッシュ休暇制度」は3年以上勤務した社員が1週間休暇をとれる制度です。休む社員にとっては文字通りにリフレッシュになりますが、1週間休んでも職場が回るようにしておくことは、周りの協力なしにではできません。普段当たり前のように会社に来てくれるありがたさや休んでも周りがカバーしてくれるありがたさをお互いに感じることができる機会になります。

このように、表面的に社員の福利厚生を充実させるのではなく、深いところの信頼関係を作ることが社員のモティベーションを高めることにつながっているのだと思います。われわれは、このような制度を会社に導入し、運用するお手伝いをしながら、本当の意味でのES(従業員満足)の向上を目指しています。

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