これまで「お金」やアメとムチいったものを使うことによって、ルール通り、システム通りに人間は動くものと思われてきました。
しかし今では、そのような手法は時代遅れになるばかりか、長期的に見ると会社の業績を下げてしまうことが分かったのです。
上記の表を改めて見てみると、
「いかに我々が職場の人間性を無視して短期的な効率や管理のみを求めていたのか」
が分かります。
目標管理制度やコーチング等を、職場でなく家庭やサークル(共同体)に当てはめてみるとよく分かります。家庭の問題や共同体の問題は、果たしてこれらのマネジメント手法をツールに解決できるのかを考えてみて下さい。
家計の赤字の原因を追究する為にコンピュータを使って調査したり、空手道場の子供達の大会成績を上げる為お金やモノでヤル気を喚起したりするのは、果たしてどこまで効果があるでしょうか?
赤字の原因は家族皆で話し合えば、システムを導入して原因を追究するよりも早いはず。空手道場の子供達も、お金やモノで一度はやる気になり例え大会で目覚しい成績を上げたとしても、持続的に毎年良い成績を残せるものではありません。
お金やモノよりも、「先生の信頼を裏切らないように頑張る」「仲間の期待に応えたい」といったことの方が大切なはずではないでしょうか?
私たちが取り入れようとする管理手法が実は、職場の人間性を排除するものになっていないか?
ツールそのものやマネジメントの考え方を変える時が来ているのです。
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