質問
介護休業期間を満了しても介護を続ける必要がある社員から、休業の延長の申し出があったと相談を受けました。介護休業の期間の延長を検討すべきでしょうか。
回答
家族の介護と向き合っている社員の対応については正しい知識と対応が求められます。情報不足から社員のためを思ってとった行動が結果として社員の為にならないということも考えられますので注意が必要です。特に、介護休業についてはその目的が正しく知られていないということもあります。ここは、アドバイスする側としてはしっかりと伝えていきたいところです。具体的には以下のような内容です。
・介護休業は育児休業と違い本人が介護をするための休業ではないこと。
・介護休業の期間は介護をしながら働くための環境を整えるための期間であるということ
・介護はすぐには終わらないので、休業の延長では対応が難しいということ
・休業での対応が難しいので、介護をしながら働き続けてもらうことが重要になってくるということ
介護はいつ終わるか分かりません。会社としてやるべきことは、休業期間の延長ではなく社員が介護をしながら働き続けられる環境を作ることです。特に情報の提供が重要になってきます。いざという時、どこに相談したらよいのか、介護にはいくらかかるのか、どんなサービスが受けられるのか、介護をしながら働き続けるためにはどんな働き方ができるのか、本当に社員のことを考えるのであれば、まずは、働きつづけながら介護をすることのできる環境づくりについて一緒に考えていくことをお勧めいたします。
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