<イノベーションは、職場の教養の高まりによって生まれる>
今職場に必要なのは、働く人の教養です。
会社は、社員を巻き込むという段階から、参加を求めるようになり、さらに社員自らの責任で積極的に経営に携わっていこうというエンゲージメントを求めています。
教養を身につけた、または身につけようとする社員は、究極的には自由を獲得したい訳です。
それは、自らの意思で仕事に関わろうとする意志力です。
教育社会学の永井道雄先生は、「人間らしい人間」という考えに対し、「人間は他の何ものかの為に、道具や手段であってはならない」と言っています。今までの産業構造の基準での「できる人」というのは、「いい道具として生きなければ評価されない」という枠組みでした。しかし、今その道具としての人材は、社会的な枠組みが崩れていく中、道具としての人間自体が役立たずになりつつあります。
今必要なのは、課題を探し出し、考えていくプロセスをもった人材です。
つまり教養ある人材が、今の職場に求められているのです。
これまでの常識が通じない、変化の激しい今の世の中では、教養こそが次の解を出すための実践的な道具になりえるのです。
社会と自分との関わり、目の前の課題と遠い将来の課題、目に見える課題と目に見えない課題などから、イノベーションへの萌芽は芽吹くのではないでしょうか?
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