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質問

「ES組織診断 人財士」を実施する際に、社員への説明の仕方や実施する上での留意点など教えてください。

回答

「何のために人財士を実施するのか」を明確に伝えましょう。診断した結果を何に活かすのか、ということです。
例えば私は、「人事制度見直しにあたりまずは現状の組織の状態や皆さん自身の考えを把握するため」「時代の変化にあわせて柔軟に対応する強い組織へと変革するために外部コンサルタント会社にも協力してもらい、組織開発プログラムに取り組むことになった。まずはそのスタートにあたり、現状把握のために、ES組織診断を行ないます」といった言い方をしています。“人事制度見直し”だとか“組織開発プログラムへの取り組み”等の理由や“外部コンサルタント会社に協力してもらう”ということを伝えることで、「特別に行なう診断なんだ」という意識づけをすることができます。
また、回答内容や診断結果そのものを人事考課に結び付けることはない、ということを伝えておくことも重要です。そのために、“評価”を連想させない、「アンケート」や「質問」などの別の言葉に置き換えて表現することもあります。
ES組織診断と共に、社員一人ひとりの意見も吸い上げたいのであれば、「自由記入欄」を加工して設けていただくと良いと思います。サムライ会ページの「書式集」の中に「自由記入欄付き質問紙」がありますので、よろしければそちらをお使いください。自由記入欄には、業務のことや職場のことなど、「現状で感じていること、相談したいこと」を自由に書いてもらいます。その内容を踏まえ、診断実施後に個人面談を行なうケースもあります。
なお、人財士の質問紙「シートⅢ」については、「管理職の人は自分自身のこととして」「管理職でない人は自分の上司であればどういう行動をするか想像しながら」記入してください、と伝えるようにしてください。そうなると必ず、「自分は管理職にあたりますか?」という質問が来たり、「自分の上司には係長、課長、部長がいるのですが、誰の事を想定すれば良いですか?」といった質問が来ます。誰が管理職で、誰が直属の上司にあたるのか、組織のカタチを明確にしておくと良いと思います。

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